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6年前の今日、母が朝8時半ごろ倒れた。
直前まで普通に会話してたのに、バタンと音がして、掃除機が大きな音を立てて吸い込むような音が聞こえた。 自室にいた私は母に「何の音?」とたずねても、返事はなく、気になって見に行くと母は洗面所で倒れていた・・・。 声をかけても母は反応なくて、慌てて父に電話しようとしても、うまく携帯が使えなくて、半泣きになりながら電話した。 「本家のおじさんに来てもらえ!俺もすぐ帰る!」 父の怒鳴るような声。 50メートルほど先に住んでるおじに電話するにもまた、うまく出来なかった。 おじはすぐに来てくれた。 「救急車は呼んだんか!」 慌てて119番する。 電話越しの相手が、私を落ち着かせようとしてるのがわかった。 でも、私は一刻も早く救急車に来てほしくて、慌てて住所なんかを話した。 途中で見かねたおじが電話をかわってくれた。 父か仕事先から帰ってきて、顔色が変わった。 ただ母が転んだだけだと思っていたらしい。 すでに意識ない母を見て、父と私は母の名前を呼び続けた。 救急車が到着するまでに、そんなに時間はかかってなかったと思うけど、私にとっってはものすごく長い時間に感じた。 救急車が来てもなかなか搬送してもらえず、心電図やら脈やら救急隊員がしてくれてた。 救急車のサイレンの音を聴き次第に集まる、町内の人。 お願い、見ないで!って思った。 知った顔の人たちばかりだったが、このときばかりはうっとうしかった。 母はくも膜下出血だった。 大きい血管が切れたらしく、病院に着いたときにはすでに心停止していて、今夜が山場だといわれた。 父と二人泣いた。 一晩、ICUの個室に入れてもらい、私たち親子、母の姉妹たちと母と過ごした。 そして翌朝、母は逝ってしまった。 まだ49歳になったばかりだった。 親の死に目にあえたから幸せなんだろうか・・・。 もっと母に長生きしてほしかった。 お母さんに会いたいよ。 いろんな話したいよ。 母さん、痛くなかった? 寂しくない? 私は寂しいよ。 会いたいよ。
by sasuketoyumi
| 2006-10-23 08:43
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